【コーチング導入事例】複十字病院 人材育成プロジェクト参加者の視点①

自分が変わらないと、相手も変わってくれない

瀧口:自分ではコミュニケーションやコーチングができていると思っていたのに、トレーニングでいざ実践してみると「あれ?なんか違うぞ」と、なぜか自負がなくなって、自分が変わらないといけないと思うようになりました。
トレーニングに参加する中で、職場の人見知りな人の「壁」を叩きたいと思うようになったんです。「どう思う?」と私が問いかけたところで、「いやー・・・。」と言われてしまったら会話が終了してしまいます。相手に期待しても、相手に「壁」がある状態は変わりません。相手にどうアプローチすればいいか考えて色んな手法を使わないといけない、相手じゃなくて、自分が変わらないといけないと思いました。
宮田:私は、トレーニングをやっていけば自分も相手も変わって、自分の目標が達成できるんだという期待が最初から大きかったです。それだけに、いつまでたっても自分は変わらないし、キーマンとの話も一方的になるだけで、一向に目標達成できない、トレーニングを受けるだけで本当に変わるのかと最後まで思っていました。その背景には、キーマンとゆっくり話せないことや、トレーニングの内容を自分がどれだけキーマンに伝えられているのかという不安がありました。仕事も忙しくなったし、ビクティムの人はビクティムのまま変わらない。「私は一生懸命やっているのに」、と最後の最後まで思っていました。最終的に気づきがあったのは、私がコーチ役をやって皆からフィードバックをもらった最終回です。「自分が本当に変えなきゃいけないのはここなんだな」と思いました。自分が変われなかった、答えを出せなかったのはこういう理由だったのかとすごくよく分かって、救われた気がしました。自分では良いことをしていると思っていても、言いたいことを相手に言わせていなかったし、「うん」としか答えられない質問をしていました。自分にも余裕がなかったし、相手にも余裕を持たせられなかったと思いました。