コーチングは経営者にとって次のステップへの通過儀礼

myPeconでオンライン・コーチを活用されている、株式会社太郎庵 代表取締役 目黒徳幸様にお話を伺いました。

他人をコントロールしようとするのではなく、自分をコントロールすることに注力する

−コーチを付けようと思ったのはどのような理由からだったのでしょうか。
ある脳科学のセミナーで「ビリーフ」の話が出てきました。「結果の前に行動があって、行動の前に感情が動く。感情が動く前に思考が動く。思考の前に頭の中で質問が起きる。質問と思考の根底にあるのがビリーフだ」という話でした。「ビリーフを取り払う」ということも出てきたけど、その感覚がよく分からなかった。「経験と習慣から来るビリーフ」というのは自分にとってはどういうことなのかも分からなかった。それを知りたいと思いました。

−「ビリーフ」について、コーチングを通じてどんな気づきがありましたか。
人に喜んでもらうことが自分は嬉しい、人のためにと思っていたけれど、自分が嬉しいからやりたいのだなということに気づきました。「他喜力=人を喜ばせる力」が大事と言うけど、人を喜ばせる力は自分を喜ばせる力なのだと整理がつきました。人を喜ばせることが大事だと思うと、喜んでもらえなかったときに落ち込むじゃないですか。今までは自分がしたことに対してリアクションを求めていた。もちろんリアクションがいいほうがいいと思いますけどね。でも、リアクションを求めるためにやっているわけではない。こうやったら喜んでもらえるかなと思って自然にやっていることに、より素直になれると言うんですかね。もともとリアクションをすごく気にしているというわけではないけれど、人に喜んでもらおうと何かをすることそのものが自分にとっては嬉しいのだと気づいて、より楽になりました。相手に見返りを求めたり、結果を気にしたりはしない。これまで、自分がコントロールできないことに対して悩むことが多いなということは思っていたけど、コントロールできないことを気にしなくなりました。他人をコントロールしようとしても無理だから。自分をコントロールすることに注力するようになりました。
他にもコーチに自分でも気づいていないことに対する問いかけをされることで考えが整理されていっています。人間だから、もやもやすることはいろいろありますよね。それが少なくなってきました。物事の優先順位も付けやすくなってきました。