myPeconコーチインタビューVol.032中谷 明代コーチ

自分らしい選択の支援

―コーチングとの出会いを教えてください

はじめはIT企業でエンジニアとして働いて。その後偶然の機会があり、その会社で社長秘書になりました。この転機が、私のコーチングへの出発点でしたね。たまたま日経新聞の夕刊でエグゼクティブコーチングに関する記事を読み、コーチという職業を知ったんです。経営の経験もないコーチが経営者のコーチングをするということを意外に感じましたが、実際に秘書という立場で考えたときに、確かにという納得感もありました。日々、重要な判断を求められ、かつ安易に他者に相談できない案件を多く抱えている経営者には、絶対的な味方でありながら客観的なフィードバックをくれるコーチという存在が必要だと思いました。まだ世間的にコーチングの認知度が低い時代でしたが、専門性のある職業に就きたいと思い、コーチング企業に就職してコーチとしての道を歩み始めたんです。

―コーチとして大切にしていることはありますか

自分自身の成長が、非常に重要だと思っています。自身が成長し、新しい刺激を受けなければ、ユーザーにとっても魅力的な存在になれません。そのため、1on1のコーチングだけでなく、他の仕事や学びの場を持つようにしています。ビジネススクールに通ったり、高校や大学で講義をしたりすることで、自己成長の機会も創っています。また「サードプレイス」を持つことも意識していますね。リラックスできるコミュニティで、異なる業界や年齢層の人々と交流することは、新鮮で刺激的です。
気づきとは、偶然の中から生まれるものだと思っています。自分だけでは気づけないことも、異なる視点を持つ人々とのコミュニケーションを通じて得られることが多いです。だから、ユーザーさんにもサードプレイスを持つことをお勧めしています。

―セッションの中で気を付けていることを教えてください

私のセッションでは、クライアントの個性を尊重しています。その人が自分らしい方法で活躍し、自分らしい選択をすることが、最も大切な要素だと思います。リーダーシップにもキャリアにも、「正解」はありません。だからこそ、自分自身が個性を発揮し、自分が納得できる選択ができることが大切ではないでしょうか。
また、なんとなく不安を感じている、自分に自信が持てない、というお話もよく伺います。私自身も自信があるタイプではないので、とても共感します。でも、不安で何も行動を起こさないことにも、常にリスクは付きまといますよね。だからこそ、不安を乗り越えて一緒に考えていきましょうとお伝えしたいです。

コーチは探索のパートナー

―中谷さんのこの先の目標などはありますか

多くの色々なジャンルの方と出会いたいと思っています。大前研一さんの言葉で、「人が変わるためには、住まいを変えるか、時間配分を変えるか、付き合う人を変えるかの3つしかない」という名言がありますが、会う人を変えるのは大きな変化だと思います。V U C Aの時代、世の中は変化を続けているので、それに負けないよう自分自身が変化し、人生を楽しむことを意識し続けたいです。
高度経済成長の時代とは異なり、人の「幸福」の定義は様々に変わってきていて、それを自分自身で探索し、構築しなければいけない時代です。ビジネスパーソンのパフォーマンス向上のその先に、人々の幸福度を高めるお手伝いができたらいいなと思っています。

―最後に、コーチングを受けるか悩んでいる方にアドバイスはありますか

まず、コーチングを試してみることをお勧めします。私自身もずっとコーチをつけています。
悩みというのは言語化できていない状態だと思うのです。「何に悩んでいるのか、わからないんです」と申し訳なさそうに言うユーザーさんがいらっしゃいますが、それでいいと思います。コーチと話しながら、何が本当の悩みかを取捨選択していけますし、解決に向かうこともできます。自分自身を定点観測もできるし、コーチは便利ですよ(笑)
私のユーザーさんに「コーチの質問の仕方が参考になって、自分も部下に質問するようになりました」と言ってくださる方がいます。ご自身の課題もスッキリして、コミュニケーションスキルのような副産物も手に入るかもしれません。人生100年時代と叫ばれる昨今、(定年後の人生が長いのですから)人間関係構築はますます重要になっています。
ぜひ、気軽にセッションを受けてみてください。