【コーチング導入事例】複十字病院 人材育成プロジェクト参加者の視点②

複十字病院で初めての人材育成プロジェクト「ハジメル-会話で行動を変えていく-」の第1期生の皆様にお話を伺いました。

参加者(敬称略・五十音順)
下田 洋子 看護師 訪問看護ステーション副師長
髻谷 満 理学療法士 科長代理
中所 絹代 看護師 内視鏡室副師長
樋口 里香 看護師 認知症看護認定看護師 科長代理
房野 裕美 診療情報管理士 室長代理

指名されたときは荷が重かった

下田:正直、「休日の午後に6回も継続してトレーニングに出れるのか?」と思いました。先に予定が入っている日程もありましたし。「後々レポートを沢山書かされたらどうする!?」と先の心配をしたり(笑)、気が重かったです。
髻谷:「6回でマスターして指導できる立場になるんだろうか?」という思いもありました。
樋口:コミュニケーションにはずっと苦手意識や迷いがあって、知識やスキルに関して自分なりに学んできたつもりでいたので、「今更やるかな・・」と。コーチングは勉強したことがないので興味はあったのですが、参加者に選ばれて、きっと自分が院内で私が広める立場になるんだろうなと思うと気が重かったです。
下田:こういったプロジェクトを病院で初めてやる、それに自分が参加するので、責任重大です。成果を出さないといけないと思いました。
中所:責任が重いというか、広げなければいけないことが頭をよぎって、「私にできるんだろうか?」と思いました。参加メンバーを見るとそれなりの人たちだったし。
下田:「そこに入っていいの?」と(笑)。
房野:自己啓発で勉強するならいいのですが、病院で時間と場を作ってもらって、しかもこのメンバーでやるのなら、期待されているものがあるんだろうと勝手な想像があって、荷が重いなあと思いました。パリッとスーツで行かなきゃいけないのかなと。初回はすごく疲れて、家に帰ってご飯を作れませんでした(笑)。たった3時間なのに、力が入っていたのかここ数年で一番疲れました。トレーニング会場にテーブルがないのも、聞く集まりではなく、参加する・話すのが前提ということだなと思って、ストレスでした。夕方にはボロボロでしたね(笑)。最後の方は少し慣れてきたようで最初ほどの疲れはなくなりましたけど。
髻谷:私は入職して日が浅いので、初めて接する方が多く、「はい、話してください」と言われると緊張しました。
中所:内容が盛りだくさんじゃないですか。6回なんだけどそれぞれ内容が濃いし、普段あまりトレーニングを受ける機会がないので、その分考えることも多いですし。どうやって自分で理解していけばいいか、大変だなと思っていました。「普段頭を使っていないってことかな?」みたいな(笑)。仕事上の業務整理はできるんだけど、トレーニングとなると自分がやってきた分野と全然違って、普段使わない部分の頭を使った感じで疲れました。