myPeconコーチインタビュー Vol.009 松本 美和コーチ

コーチとして私が大切にしていることは、ユーザーに自己信頼をして頂くことです。いくら目標があったとしても、「自分ならできる!」と思えない、すなわち自己信頼がなければ、目標は達成できません。逆に自己信頼があったうえで、「絶対に達成したい、こうなりたい」という意思があれば、誰でもなりたい自分になれたり、目標を達成できたりすると思うのです。

 

自己信頼に重きを置いている理由は、過去の私自身の経験にあります。私はコーチになる前からピアノ講師の仕事もしているのですが、音大を出ていないのです。音大出身でも生徒を獲得できない講師も多い中で、私には生徒さんが常時40人位ついていました。それでも音大を出ていないことがコンプレックスで、「音大を出ていないから」が口癖でした。自分を月謝泥棒のように感じていました。自己信頼できていない典型ですよね。

 

周りから「生徒さんそんなについて、凄いね」と言ってもらっても、お世辞だろうなと思ってなかなか素直に受け取ることができませんでした。でも、色んな人から同じことを言われるようになって、「生徒が40人いる自分」という事実は素直に受け取ることができるようになりました。だんだん「自分はできているのではないか」と自己信頼できるようになり、その後色々なことに前向きにチャレンジできるようにもなりました。

 

自己信頼が低いユーザーさんにはかつての私の姿をお見せして、自分にもできる!と思って頂くところから始めていきます。そして、自己信頼を高めるために必要なエネルギーの「根っこ」を探していきます。すると、このままで人生を終えたくない!と思っている人には、必ず変化が起きるのです。

 

例えば減点方式の考え方で、自分が出来ていない点や課題ばかりを見つけてエネルギーが下がっているユーザーに対しては、当たり前のようにやれていること、出来ていることを見つけていく作業を行います。減点方式を加点方式に変えていくのです。「たまたま自分が昇進しただけだ」と言われた場合には、他にも候補者が沢山いた中で、自分が評価された理由は何かを具体的に掘り下げていきます。

 

そうすると、「できている」ことが次々と出てくるのです。
これを、私の言葉でいう「ポイント手帳」にどんどんポイント加算していきます。これを続けていくと、ユーザーのエネルギーが物凄く上がっていきます。セッション開始時と終了時の声のトーンを比べても、間違いなく上がっているんです。コーチングを受ける中で、忘れていたり失いかけていた自分への信頼を取り戻すことができ、エネルギーが上がるのだと思います。

 

私は、ユーザーが無理だと思っていることを「やってみようかな」とやる気にさせたり、エネルギーを上げたりすることが得意です。自分自身がそういうタイプだったので、同じような方を見ると本気で支えたいと思いますし、絶対にできると信じることができるのです。コーチングを受けようとされる方は、自分が100%できないと思っているわけではなくて、1%はできると思っているのではないでしょうか。そのような方が、「何となく変わりたい」から「どう具体的に変わるといいのか」がわかると前進されるのです。

 

死ぬときに「人生これで良かった」で終わりたいじゃないですか。このままで人生を終わりたくないと感じているユーザーに出会い、コーチとして真剣に向き合い続けることで、「あなたを選んでよかった」と言われたいなと思っています。

 

松本 美和
国際コーチング連盟プロフェッショナル認定コーチ、Gallup認定ストレングスコーチ
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