コーチングの活用方法


2. 対人関係

セルフコントロールができるようになると、対人関係にもプラスの影響があります。私たちは、「苦手だ」「気が合わない」と感じる相手とのコミュニケーションを避けてしまったり、相手のことを決めつけてしまったりすることがあります。しかし、コーチングを学ぶと「このような発言をしている意図や背景は何だろう?」「自分の思い込みがあるとしたら何だろう?」などと自分自身に問いかけることができるようになります。これまで見えていなかった相手の一面が見えてきたり、相手への対応の選択肢が増えたりすることにつながります。感情のコントロールができていると、相手に対してただ怒りや不満をぶつけるのではなく、自分の怒りや不満の原因を冷静に分析して伝えたり、建設的な提案ができたりするようになります。
また、初対面の人や自分と背景・価値観が異なる人とより早期に関係構築するために、コーチングスキルを活用することで相手に安心感を与え、信頼関係を築くことができるようにもなります。

3. 部下育成

現在企業研修で行われているコーチング研修で主流となっているのが、部下育成に活用するコーチングです。短時間で特定の知識や技術を多くの人に伝えたい場合はティーチングが有効ですが(コーチングとティーチングの違いはこちら)、ティーチングのみを用いた場合、教えられる側が受け身になる・依存的になるといった問題が出てきます。コーチングでは部下が自発的に考え行動するのを促すことができます。自発的に行動した場合は、人に言われて行動した場合に比べてモチベーションが高く、またストレスや疲れを感じにくいため、行動を継続することができさらにモチベーションアップにつながる良いサイクルを回していくことができます。ただし、特定の知識や技術が必要なことや、緊急度の高いこと、ルールとして決まっていることをさせるには、ティーチングのほうが望ましいです。コーチングに適するのは、企画案の作成や営業目標の達成、社員定着率の向上などのように一定の正解がない事柄です。部下に考える力を備えさせ、自発的な行動を引き出すことが期待できます。