原体験から創造する

今回は、オンライン・コーチングmyPecon2020年からご利用いただいている渡部 克之様に、コーチをつけた背景や手応えについてお話しいただきました。

 

マネージャー研修でコーチングを紹介されて、はじめてmyPecon(マイペコン)を知りました。社内でもメンバーにコーチングはしていましたが、「される側」の経験はありませんでした。実際に私がコーチングを受けたらどうなるのだろう、プロの方はどう攻めてくるのだろうという知的好奇心が強くありました。

 

また、普段からも、お客様のサービスを一消費者として利用した自分の原体験を意識的にお客様に伝えているのもあり、コーチングの原体験を通じて自身がされて嬉しかった点、有効だった点を取り入れて実践したいとも考えて申し込みました。

 

 

メンバーの「個」を大切にするようになった

メンバーが主体性を持って行動できる場づくりをテーマとすることが多いです。働く目的やモチベーション、何にやりがいを感じるかは一人ひとり異なりますよね。試合に勝つために毎日全員100回素振りが必要だとして、一方的に「100回素振りしろ!」と言うだけでは、今日は疲れたから明日と言って50回で諦めてしまう人もでてきます。指示ではなく主体的に100回素振りしてもらうためには、その人の目指していることを理解するよう努力し、その素振りがそこに繋がっていることを意識してもらうことが大事だと考えるようになりました。

 

コーチングを受けて大きく変わったのは、内省機会の増加と「個」に着目するようになったことでしょうか。メンバーに対して私の期待値と実状にギャップがある際、ミーティングなどの場でメンバーに一方的な指示をしてしまう時があります。私も経験がありますが、そういったミーティングの後、一方的に指示を受けた側はすっきりしないものです。それに気づいた時は後から自分の行動やメンバーの表情などを振り返り、場合によっては個別フォローをするようになりました。

 

メンバーに、「理解してもらえている」と感じてもらえるような関係を作っていきたいと思っています。また、従来の私には、1つの基準値からメンバーを評価してしまうところがありました。画一的な期待値のラインに近いか、遠いのかという基準で見ていたので、メンバーによってはギャップを感じている人もいたと思います。もちろん会社が求める基準はありますが、今ではメンバー一人ひとりの習熟度、レベル感に合わせた期待値から状況を理解しようという気持ちで話を聴くようになりました。

 

以前と比較して、メンバーからフランクに話しかけてもらえる関係性が築けているのではないでしょうか。情報が上がってきづらいようなことはありません。メンバーの異論がないことを祈りますが・・・(笑)。

 

 

ピープルマネージャーに限らず、より高い成果を出したい人にコーチングを

今後、会社がよりパフォーマンスにフォーカスする文化にシフトしていく中で、これまでは自分で鍛錬、スキルアップをすることが成果に繋がって来ましたが、これからは巻き込める仲間の範囲を広げることが重要になってくると思います。

 

営業一人ではサービスは売れません。営業の打率をさらに高めるには各分野の専門性を有する人材やメンバーをどれだけ巻き込めるかが勝負です。コーチング能力は仲間を増やすことにも役立つ技術だと思いますので、役職にかかわらず全員が備えるべき能力だと考えています。是非ピープルマネージャーに限らず全員にコーチングを活用してほしいです。

 

また、ゴルフに例えるとスコアを伸ばすには、「何が良かったか」、「なぜ上手くいかなかったか」を自身で反芻しフィードバックしていかなければ、いくらラウンドを重ねても上達しないんですよね。リーダーは段々フィードバックを貰いづらくなるため自分でフィードバックできる力が備わると良いですし、もちろんプロコーチからのフィードバックも貴重です。フィードバックを定期的に受けるのも意識的に行っていることであり、全員におすすめしたいですね。

 

 

私自身、素振りを毎日120回出来ているかと問われればまだまだですが、皆さんと一緒に向上していきたいと思います。