Real Coach Report vol.1 コーチングは漢方薬のようなもの


コーチングを学ぶことでもっとコーチが活用できる

-コーチングで成果が出る人はどのような人ですか。
コーチングのことを全く知らないでクライアントになる方も多くいらっしゃいますが、ある程度コーチングに関する知識を持って頂けたほうが、成果や効果が大きいように感じます。 コーチングは誰がコーチだからという以前に、構造自体に効果があります。例えば仕事を始める前に「今日は何をやるか」「優先順位はどうか」といったことについて周囲の人と話をしてイメージを明確化するだけでも1日の過ごし方が変わってきます。傾聴のトレーニングを受けた人が相手であれば、たとえ5分であっても、考えていることを言葉にして話すことは自己認識を高め、行動を促進していくことに繋がります。こういったコーチングの構造自体を理解しているとクライアントとして、より効果的にコーチングを活用することができるようになります。部下にコーチングをすることでコーチングに対する理解が深まり、自分自身のクライアント力が高まったという方も多くいらっしゃいます。経営者やドクターなど自分自身がリーダーシップを発揮する必要がある方は、コーチを付けるだけではなく、コーチングを周囲に実践していくことで、組織のパフォーマンスを高めるように影響を与えていけるようになります。
また、個人的にはコーチングは短期集中で成果を出すというより、長いスパンで取り組むほうが実は効率的だと思っています。短い期間で成果を出そうとした場合、取り組みをして自信や実力になるという一方で、それがクライアントにあったやり方なのか、変化に対してクライアント自身が本当に対応できているのか、適応についての十分な準備が実は大切なのではないかと、昨今の働き方改革に至る経緯、自殺者や退職者の不適合を鑑みると思えてしまいます。生まれ育った頃からの長年習慣にしてきた考え方や行動を変えていくには、それなりに受け入れる時間や環境が必要になります。クライアントが自分自身の大事にしている考え方や価値に基づくゴールを設定した上で、日常的な習慣の中で、仕事や家族、自分自身の健康とのバランスをとりながらファウンデーション(自己基盤)自体を整えていくことが重要です。即効性のあるものとは違いますが、漢方薬のようにじわじわと効いて、結果として気づいたら居心地が良くなっていたり、パフォーマンスが向上して、自分がやりたいところを通り過ぎていたということに繋がります。