コーチングが企業や個人に活用されるようになり、様々なコーチングの名称を目にするようになりました。コーチングにはどのような種類があり、どのような特徴があるのでしょうか。コーチング創世記に体系化された3(NLPコーチング、コーアクティブ・コーチング、インテグラル・コーチング)、独自の発展を遂げたオントロジカル・コーチング、新しい研究分野に基づくポジティブ心理学コーチング、近年組織開発でも活用されはじめた発達コーチングの概要と特徴をご紹介します。
1.NLPコーチング
NLP(Neuron-Linguistic Programing:神経言語プログラミング)は、1970年代にカリフォルニア大学で研究されていた「言語が人の思考法と行動に与える影響」を体系化したものです。NLPは3人の天才セラピスト達の分析から生まれました。 NLPは人間心理とコミュニケーションに関する学問で、心理療法にも応用されています。NLPでは「課題についての話し方を変える」「課題についての考え方を変える」「行動を変える」という3つの方向からクライアントにアプローチします。このモデルがNLPコーチングで活用されています。NLPコーチは、目の動きなどクライアントが無意識で行う身体活動や、クライアントが使う言葉をもとに、クライアントの思考法を認識し課題解決に向けた様々な思考法ができるようサポートします。