自分の「やりがい」を創り続ける-名古屋第二赤十字病院 名誉院長 石川清先生


職員満足度はどうしたらあがるのか

-職員満足度はどうしたらあがると思いましたか。

職員のやりがい・働きがい、職員満足度を高めるために、スポーツ大会、クラブ活動、運動会、病院旅行などいろいろな取り組みを始めました。しかし、職員満足度向上を目指して福利厚生やいろいろな行事を充実させてみても職員満足度はそれほど上がらず、看護師の離職率もあまり下がりませんでした。スポーツ大会も一部の職員の間では盛り上がり結束も強まりましたが、あくまで一部の職員だけでした。職員満足度はもっと別なところにあると思いました。

-それで、コーチングに取り組んだのはどのような経緯からだったのでしょうか。

その頃、もっと大切なのは日頃の人間関係や上司との関係で、それを良くしないと職員満足度は上がらないということに気づきました。それで、2014年12月の病院創立100周年に向けて2012年の年頭に「最高の病院になる」という目標を定め、その手段として全病院的なコーチングを導入しました。「最高の病院」とは職員満足度と患者満足度の両方が高い病院です。3年間のコーチングの取り組みは成功だったと思います。コーチングによって各職員の主体性を生み、いろいろな部署での主体的な動きに繋がりました。職員間のコミュニケーションも良くなったと思います。院長時代、一番やりがいを持って取り組んだのはコーチングかもしれません。スポーツ大会や運動会、病院旅行など色々な新しい取り組みに対しても、もちろん「いろいろなイベントを開催していただいてありがとう」と言ってくれる職員が沢山いましたが、「コーチングをやって良かった」と言ってくれる職員も沢山いました。

結局のところ、自分の人生のやりがいは人から感謝をされることかと思います。人というのは患者さんであったり家族であったり職員であったりしますが、それがやはり自分の人生のやりがいだったのかなと思います。