医療界にこそ健康経営を
名古屋第二赤十字病院 名誉院長 石川清先生


今回は、医療従事者の健康を見直す健康経営について、名古屋第二赤十字病院 名誉院長の石川清先生にお話を伺いました。

患者さんの健康は医療従事者の健康から

-なぜ医療界に健康経営が必要なのでしょうか。

健康経営というのは、企業が職員の健康維持・増進に取り組むことによって職員が生き生きと働ける企業を目指し、その結果として企業の経営が良くなるというものです。最近、健康経営に力を入れている一般企業が沢山出てきました。一方、医療界はかなり遅れていると思います。昔から「医者の不養生」と言う諺がある通り、医療従事者は意外と自分の健康管理に無頓着な人が多いと思います。当院でもものすごく不健康な生活をしている医師が何人かいます。「自分のことは放っておいてくれ」という医師もいますが、自分が不健康な状態で患者さんの健康についてものを言う資格はありませんよね。
病院は敷地内禁煙になっていますが、いまだに駐車場や道路で喫煙する職員がいて時々投書があったりします。いままでは「ここでは禁煙!」と警告してきましたが、発想を変えて「健康のために禁煙をしましょう」という言い方をした方が効果があるような気がします。職員の禁煙が徹底すれば、本人だけでなくその家族も喜ぶのではないでしょうか。

それから、最近の医療の現場では過重労働、時間外労働などによるストレスからくる職員の心のケアも大きな問題になっていますが、健康経営では心のケアも重要な課題の一つになります。