このたび、株式会社Superiieurはウルシステムズ株式会社様にて
ウルシステムズにおける1on1の目的理解研修~メンバーのエンゲージメントを1on1で高める~
を2025年5月29日、30日の2日間にわたり実施いたしました。
今回の研修の企画を担当されたウルシステムズ株式会社 石﨑様に、企画背景から目指す組織像までをインタビューさせていただきました。
ウルシステムズ株式会社 執行役員 石﨑 康寛様 2009年に入社し、10年目の2019年に部長職へ。2025年から執行役員に就任。
ー今回のグループリーダー層(GL)に向けた1on1研修の企画背景についてお聞かせください。
石﨑様:ウルシステムズとして、部長職の下に位置するGL層をしっかり育成していく必要があります。最初は「GLとはどうあるべきか」というドキュメントを作成するところからスーペリアさんにご協力いただきました。
1on1の研修は、元々スーペリアさんの一番得意な分野です。GLに、1on1の重要性を強く意識してもらいたいという課題があり、「メンバーのエンゲージメントを高める」という目的意識を持って取り組んでもらうため、GL向けの研修を実施することにしました。ただ、一概に1on1といっても、キャリア面談のようなものや、雑談が多いものなど、世の中には、様々な1on1があると思います。今回、スーペリアさんと研修を設計していく中で「ウルシステムズの1on1」に期待することを理解いただくことから入らせていただきました。
ー「ウルシステムズとしての1on1」として、当初どのような課題を感じられていたのでしょうか。
石﨑様:1on1は100人いれば100通りのやり方があると思っていて、正解がないものです。ウルシステムズでの1on1導入は、部長に書籍が配られて「1on1をやってほしい」から始まりました。本を5冊読んだら 5冊全部に違うことが書いてあります。そういった中で、自分なりの1on1はどうあるべきかを私自身考えていました。昨年度は、70人ほどのメンバー全員と1on1をしていましたが、キャリアの話をする人もいれば、家庭の話をする人もいて、それぞれに合わせながら話していく中で「果たしてこの時間が本当に1人1人のエンゲージメントの向上に繋がっているのか」とずっと不安に思っていました。
会社としても、GLに「1on1をやりましょう」と言ったものの、GL自身が「何をすればいいのか」あるいは「1on1を通してどのような価値を提供したらいいのか」という声が聞こえてきました。私自身悩ましく思っていたこともあり、GLの不安の声も聞こえてきたので、今回の研修の実施に至りました。
ーGL層に対して、石﨑様ご自身の経験が役立ったのですね。
石﨑様:そうですね。GLから「そもそもなぜ1on1をやるのか」という素朴な疑問が出てきたこともあり、会社としてしっかりと取り組もうと決めて今回の研修の企画にあたりました。
ー研修パートナーとしてSuperiieurを選ばれた理由をお聞かせください。
石﨑様:私自身1on1には強いこだわりを持っていて、やり方もかなりの工夫をしてきました。副社長の桜井も、代表の横山も、GLにしっかりと1on1をやってもらいたい、それが会社の成長に繋がることを理解してもらいたい、という強い思いを持っています。ただ、それぞれのニュアンスが経営層に近づけば近づくほど少しずつ違うのです。その微妙な違いや役員陣の個性を理解しながら、ウルシステムズのカルチャーを踏まえた上でオーダーメイドの研修提案をしてくれたのがSuperiieurさんでした。だからこそ、まずGLのあるべき姿の整理から始めて、その上で1on1の研修を設計していただけたと感じています。
―今後の研修企画でも期待することはありますか?
石﨑様:大きくは変わらないですが、エンゲージメントが高い会社を維持するためには、1on1だけでなくまだまだやるべきことがあります。若い世代・シニア世代の悩みが違うことは今回の研修にもありましたが、社員が増える中でカルチャーも多様化していきますし、私たちの仕事もAIの進化などの外的要因でどんどん変化していきます。そういった変化に合わせて、ウルシステムズも新しいカルチャーにアップデートし、働き方やエンゲージメントの在り方も追従していかなければいけません。
Superiieurさんにはウルシステムズのカルチャーを理解していただいているからこそ、新しいカルチャーを創るところから一緒に伴走して、引き続き協力してほしいと思っています。
ーありがとうございます。最後に、石﨑様が目指す組織像、人材マネジメントの在り方についてお聞かせください。
石﨑様:私がずっと大切にしてきていることは、「社員を大切にする会社とはどうあるべきか」という問いです。ここだけは絶対に譲りたくないので、部下が何人増えても絶対に1on1を実施してきました。ただ、これは永遠のテーマで、答えが変わり続けるものだとも思っています。社員を甘やかせばいいというわけではなく、社員一人ひとりが日々ワクワクしながら仕事に向き合い、エンゲージしている状態を維持できる組織である、それこそが「社員を大切にする会社」だと考えています。
リーマンショックのとき、会社が「この組織ごといらない」と言って切り捨てる現実を垣間見ました。そのときの大きな衝撃もあり、「社員を大切にする会社」について疑問を持ちました。だからこそウルシステムズで上司という役割を任せてもらった中で、メンバーが「こういう会社で働きたい」と思えるような組織を作りたいと強く感じています。コーチングはどうすべきか?アクナレッジメントとは何か?若手にとっての心理的安全性とは?など、ずっと模索しながら、1on1が新しい時代に伴って進化していく中で、新しい考え方を取り入れ続けています。理想の組織であり続けるために打てる手を探し続けることが私のポリシーです。
会社が大きくなっても、変わらず追い求めていきたいと思っています。

ー会社が大きくなっていく中で、変化に合わせて成長し続ける必要があるのですね。
石﨑様:仕事のやり方がAIなどで変わり、今までの仕事にやりがいを感じていた人が「やりがいを失った」と思うこともあるかもしれません。でも、そういうときに「新しい価値のある仕事が必ずあるから、一緒に見つけていこう」と言える会社でありたいです。