【コーチング導入事例】Sansan株式会社 「突き抜ける」をテーマにコーチングサポート

 

今回は、オンライン・コーチングmyPeconを2021年からご利用いただいているSansan様に、コーチングを導入した背景や成果、コーチングの意義についてお話しいただきました。

 

参加者(敬称略) ※2023/8/3時点

Sansan株式会社

三橋  新 様:人事本部 Employee Success部 Learning & Developmentグループ

      社内コーチ(企画者)

森谷 宗弘 様:Sansan事業部 カスタマーサクセス部 SMB CSMs シニアマネジャー

野口 ゆふ 様:Sansan事業部 カスタマーサクセス部 Technical Support  シニアマネジャー

 

個人の成長に繋がる手段、文化の一つとしての「コーチング」を活用

 

社内コーチ(企画者):三橋さん

 

当社は非連続な成長を常に求め続ける会社で、真面目で優秀な社員が続々と集まってきます。会社の目標が上がり続けるため、容易には達成できない数字を各チームが追求する過程では、当然疲弊が見られるケースもあります。「現場の近くで力になれることはないか」と考える中で、コーチングという手段に行きつきました。

 

従来はコーチングというと、社長など役職の高い人が受けるものという印象でしたが、私は最前線で仕事を頑張っている現場の社員     のための手段として活用したいと考えました。

 

コーチングは短期的に成果が出るものではないのですが、続けていく中で「各個人の成果に寄与している、つながっている」という声も社内で多くいただいています。最初に社内でコーチングを展開し始めるときには難しさこそありましたが、今では非連続に成長し続けるための「手段」、もっといえば「文化」の一つとして社内外に認められつつあると感じます。

 

2021年からオンライン・コーチングmyPeconを利用し始めたのは、社内の誰しもがいつでもコーチングを受けられる環境を作りたいと思ったからです。会社の急成長と共に社員数も急増しているため、私一人では限界があります。それに、コーチには相性がありますよね。私とは合わない方もいらっしゃるでしょうし、好き嫌いもある。コーチを自由に選択できる状態を目指したいこともあってお願いさせていただくことにしました。

 

コーチはフルマラソンの給水地点であり、自分の立ち位置を明らかにするペースメーカー

 

2023年、会社全体が目指すべきテーマとして「突き抜ける」というメッセージが掲げられました。

マネジャーの皆さんにはまずは自分が「突き抜ける」経験を積み、チームやチームを超えて影響を与えてもらうことを狙い「突き抜ける」をテーマにしたコーチングを企画しました。今回新たな試みとしてアセスメントも取り入れた意図は、人が変わるのは現状が明らかになった時だと思うからです。マネジャーの皆さんに自分の現状を自覚いただくことで成長につなげてもらいたいと考えたこと、そして私自身がコーチングの担当者としてコーチングの成果を可視化したいという思いもありました。

 

事前事後で実施したアセスメント結果
他者評価平均が全項目で上昇

 

今回のアセスメントの結果を見ると、やはり忙しいマネジャーにしっかりと内省する時間を強制的にでも設けることは、プラスのインパクトがあるなと思いました。

会社としては大きなミッションがあり、現場のマネジャーは四半期ごとのOKR達成に向けた責任を持っています。さらに、多様な人材を活かす力もマネジャーには求められます。ミッションがあることで自らをモチベートし成果を出せる人もいれば、四半期のOKRに向けて自らをモチベートし成果を出せる人もいる。その中間の人たちもいるはずです。

 

そんな中で、コーチングはフルマラソンの給水地点や、ペースメーカーのような存在だと思います。走り続けるためのエネルギーをもらったり、1キロあたり何秒で走っていて、何秒で走る必要があるか自覚することで、より効率的かつ効果的に走ることができます。

 

今後は、もっと社内でコーチングを当たり前にしていきたいですね。

日々チャレンジングな目標に向かっていると、心理的安全性も低くなりやすいですよね。失敗するかもしれないし、正解かどうかわからない判断をしなければならないシチュエーションも多いですから。     

忙しくチャレンジングな目標に日々向かっているからこそ、月に45分でもコーチングを受けることで心の余白が生まれ、さらに挑戦することができるようになる。私としては意図的にそういう機会を作っていき、数年後に「コーチングがあったから頑張ることができ成果を出せた」と言ってもらえたら嬉しいです。

 

チームで「突き抜ける」〜相互理解の深まりでチームのコミュニケーションが劇的に変化

 

受講者の声:森谷さん

 

今回のプロジェクトに参加したきっかけは、二つあります。

一つは、マネージャーというポジションになってから第三者からフィードバックをもらう機会が激減したことに課題を感じていました。

もう一つは、日々の業務に追われていて、改めて立ち止まって組織や自分自身のことを考えられる時間を持てていなかったことです。コーチングがあることで自分と向き合う時間を作るために参加を決めました。

 

ただ、コーチングのテーマ設定にはすごく時間がかかりました。今回「突き抜ける」というテーマを知らずに応募した、ということもあって・・・(笑)。

コーチとあれこれ考えた結果、「チーム力として突き抜ける」をテーマに据えました。

 

なぜこのテーマ設定にしたかというと、私のチームでは2000近くの顧客数を抱えており、日々多くの顧客と向き合うことが求められているからです。目標を達成するにはメンバー一人一人の強みを活かせるチームを作っていかなければならないと思いました。

 

「ゆるふわ」なチームづくりで高い成果を出す

 

普段からメンバーに対しては、のびのびと楽しく仕事をしてほしいと思っています。ただ会社なので、のびのびとやりつつ成果を出すことも忘れず取り組んでいます。そこで「ゆるふわ」で成果が出せるチームにしたいと考えました。

「ゆるふわ」がチームのキーワードという組織は珍しいと思います(笑)。ですが、私自身ルールでガチガチに縛るのがあまり好きではなく、成果にもきちんとコミットするチーム作りを目指しました。

 

日々意識していることは、自分自身とチームのコミュニケーションですね。コーチングを通して、私とチームではなく、チームメンバー同士がそれぞれ強く連携して業務を進められるように相互理解を深めておく重要性に気づくことができました。

取り組みを行った結果、「この人ってこんな強みがあるんだ」など今までお互いに知らなかった気付きをそれぞれが得ることができました。その後の業務の中でも「この人に頼んでみようかな」という新しい連携の形が生まれるなど、チームの雰囲気やコミュニケーションが目に見える形で変わりました。

 

一人ひとりがオーナーシップを持って提案してくれたり、実際にそれが形になったりもしています。例えば、メンバーから「日々達成感を得られる機会を作りたい」という提案があがりました。そこで、チームで一週間に一回程度「こんなことができるようになった」など、お互いに発表して褒め合う機会を持つようにもなりました。

メンバー同士がお互いの業務内容や取り組みを知ったり、自分が努力したことに対して褒められると達成感にもつながるので、非常によい時間になっています。

 

これらを通して気づいたことは、メンバーの「力を引き出す」ということが、自分にできることなのかなと。まだ途上ではありますが、形になり始めていると実感しています。

 

メンバーに向き合う覚悟で「突き抜ける」~自己認識を高め、本当に伝えたいことが伝わるように~

 

受講者の声:野口さん

 

私は、もともとコーチングは受けたことがあり、価値ある取り組みだという実感がありました。中でも今回アセスメントが付いていて、周りからの評価を知ることができるのも、私にとって大きなメリットでした。

 

今回コーチングを受ける中で学びや気付きになったのは、私が気づいていない私の癖や傾向を第三者視点で「こう見えてますよ」と教えてくださるシーンが何度もあったことです。「前回よりも前向きでないように感じますが、どうですか?」など(笑)。そう言われることで自分自身のモチベーションの上げ下げやその原因を見つめ直すこともできました。

 

またある時には、メンバーとの1on1の実演をして、フィードバックをもらいました。

私としてはオブラートに包んで話をしているつもりでも、コーチの方から「ストレートすぎますね」「オブラートに包んでいませんよ」などとフィードバックをいただき、私の視点では見えなかった自分のあり方に気づくことができました。

このような気付きを得られたことはとてもよかったなと思います。

 

メンバーへの話し方に思っている以上に厳しい側面があったり、ストレートに表現してしまうところがあったんですよね。それゆえ、本当に伝えたいことが伝わっていなかったり、思ってもないふうに受け取られてしまったりということがあったので、今後気をつけるべきことが明確になりました。自己認識が上がったことで、立ち居振る舞いを意識的に変えられるという感じですかね。

 

マネジャーとして、「ライフ」が減らなくなった!

 

コーチング期間中の私にとっての大きなチャレンジは、あまり外に出したくなかった内面をさらけ出したことです。マネジャーとして「いい上司でありたい」と思っていたので、メンバーに自分の弱みを見せることに抵抗があったのですが、それがかえってお互いに腹を割って話せる関係性につながり、結果として信頼感や相互尊重が増していきました。関係性の変化は、特に仕事をしているときに実感できるようになりましたね。ちょっとした頼み事をするときや、日々のコミュニケーションなども格段にスムーズになりました。「いい上司でありたい」と思いながら理想に追い付かない現実に日々悩み、「ライフ」をすり減らしている感覚だったのですが(笑)、それが減らなくなってきたのは大きかったです。

 

それまでは「メンバーと正面から向き合いたい」と思ってはいたものの、尻込みしてしまったり、メンバーと向き合う覚悟が中途半端だったと思います。コーチという応援してくれる存在があったから頑張れたというのもあります。

 

私のチームでは、目の前に起きたトラブルを収束させるシチュエーションが多いので、日々不測事態に全速力で対応している中で、コーチングという内省の時間があることは大いに意味があります。

「コーチングの時間までにアクションを取っておかなければ」と自分を追い込めるのもいいですよ(笑)。私にとってのコーチングは「自分に向き合う時間・整理する時間」です。言語化できていないことが明確にできたり、自己認識があがったりすることで自分にとってもメンバーにとってもプラスになっている実感があるので、定期的に受けたいと思っています。