myPeconコーチインタビューVol.029 山本 理央コーチ

自分の可能性を見つけることができるコーチングは、楽しい

 

―山本さんがコーチングと出会ったきっかけを教えてください

前職が外資系コンサルティングの会社でHRをしていたのですが、ハードワークな会社だったんです。少し人生の先が見えないなと思っていた時に、心理学のような心のことを学ぶようなものに出会ったんです。その気づきが大人になった自分でも自分について更に新しい発見があって“楽しい”という感覚があったんですよね。当時はそれをエネルギーにして生きる活力にしていたんです。心理学が融合してみんなで対話をするようなもので、これまで出会ってこなかったいろんな人に出会ったりだとか、本当に思っていることを引き出してもらえたりとか、承認してもらえたりするという原体験なんです。それを自分自身だけのものにするのではなく、仕事でも関わり方を変えていっていたんですよね。その後事業部付HR(HRBP)に異動になりまして、その組織のサポートのお仕事になったんですが、大変だと聞いていたお仕事も思いの他充実感があったんですよ。きっとわたしは、より現場の方と一緒に悩んだり目標に向かったりする、いわゆる伴走するということが好きなんだなってそこで気づいたんです。会社の枠組みを外れたところで挑戦してみたいな、目標に向かっていくということをもっと学ぼうと思ったことがコーチになったきっかけです。コーチングとはシンプルに言えば対話を通して自分自身の世界や視野が広がっていくことだと思うんです。楽しいんです。自分の可能性をさらに発見していけるんですよ。

 

お互いを尊重する、味わい深さ

 

―アドラー心理学をベースにしているのはなぜでしょうか

アドラー心理学の好きなところは、自分自身のことを尊重しながら他者のことも尊重していこうという両方の尊重の考えがあって、その尊重の中で共通の目的を見つけ一緒に進んでいこうというところがあって。世の中にはいろんな人がいるじゃないですか。いろんな人と協力し合ってゆくので、やりたいことが進んでいくと思うんです。自分の思いを大事にしながらも、自分と違う価値観の違う相手も尊重していくことにスペシャリティーを感じたんです。両方が大事なんですよね。何か自分が切り拓いていく際には、自分の思いを育てながらも、新しい考え方、捉え方を取り入れていくことも必要だと思うんです。自分とは価値観の違う他者であっても、フラットに相手の世界や人生に興味を持って知ろうとしていくうちに、深い部分で共感するようになります。その方の価値観の下にあるものを知っていくと感動があるんです。きっと人って、皆、深いところでは繋がっているんですね。

 

可能性を見つけ続ける存在でありたい

 

―山本さんが、信じていることはありますか

星空を見るときって最初は見えないじゃないですか。目が慣れていなくて。でもだんだん見えてくるんですよね。コーチングも同じような感じで、きっとお相手の方に光り輝く何かがあるって思っていて。自分自身に原体験があるので、お相手の強い思いや願いやこだわり、生き様を見つけていきたいと信じているんです。
前職のハードワークのリーダー達は強い思いがあってより良いものを通して社会に貢献したいという気持ちがとても強かったように思います。なんていうのかな、働く喜びを知っているというのか。その役にたちたいって思っていたことも忘れ難いですね。仕事って楽しいって教えてくれたんですよね。何かに真剣に向き合うことは美しいですよね。コーチはその方が人生のどの場所にいても可能性を見つけていくことに想いを馳せていくと思います。

 

なんでも吸収するスポンジ

 

―どんな人って周りの方にいわれていますか

大きなスポンジみたいな人だねって言われたことがあります。いろんなものを吸収したいという想いが強いですね。生活の中での気づきもそうですし、学びや体験や人から受けた感動などを通して自分を内省していくということもそうですし、もっと自分を探求していきたいなという気持ちが強いですね。わたしは人を通すからこそ自分って探求できるんだと思うんです。人を関わる仕事をずっと選んできたし、人を通して感動してきたということもありますね。

 

あなたが望むこれからを全力で信じたい

 

―セッションで大切にされていることを教えてください

自分自身や想い背景みたいなものをより深く理解してもらえていると思えない段階でフィードバックされても響かないんですよね、それがセッションではあった、と仰っていただいたことがあって。テーマを通して透けて見えるその方自身をどこまで深く理解し共感できるのかということを大事にしています。理解力と共感力の深さは大切にしています。そしてその方の中にいろいろな星という“きらめき”を見つけていきます。対話しながら一つ一つがその方が主体的にクリエイティブに自分の人生を進みたい方向に向かっていけるように、いろんなアイディアや視点を共有しあいながらその方の120%の応援者で在りたいなと思っています。
その方の隣にいたいな、と思っています。
今、もし目標がないとしても大丈夫ですよ。目標疲れしている方もいらっしゃいますよね。小さな目標でも活力になることもあるので、2週間後こんな自分で在れたらいいなでもいいと思うんです。優しくて自然な目標の持ち方もありますよ。