myPeconコーチインタビューVol.027 江幡 茂子コーチ

人が癒されるのも人との関係の中で

 

―江幡さんとコーチングの出会いについて教えてください

香港からシンガポールへ異動した際に現地のシンガポール人上司と全く上手くいかず、自分と向き合い始めたんです。少し鬱状態で転職しようという気力もなかった時に、ある動画セミナーを受けて“コーチ”という職業があることを知りました。そのコーチのセミナーを受けて前向きになれたのをきっかけに、とても感動的なコーチングセッションの動画を見つけて、こんなに短時間で変容を起こせるのかとのめり込みました。そして、シンガポールでのフルタイムの仕事を続けながら15ヶ月間、週末だけ日本に飛んで上級クラスまで修了し認定をもらいました。コーチングは一度スキルを学んだら終わりではなく研鑽し続けるものだと思っています。そして「スキルが伸び悩んだら人間性を伸ばせ」を教訓にしています。シンガポールでもコーチングスクールに通い、国際コーチング連盟の資格を取得しました。

本当の悩みに耳を傾ける

 

―セッション中はどんなことを大事にされていますでしょうか

当たり前のことかもしれませんが、ユーザー様が「来てよかった」と心から思って頂ける時間にしたい、と思っています。ユーザー様が最初におっしゃったお悩みにすぐに飛びつくことはせず、お話をしっかりと正確に聞くことができているか、深層にある本当のお悩みは何かを見つけることを重視しています。人って悩むと、自分が本当には何に悩んでいるのかって実はよくわかっていないことが多いと思うんです。そこを探らずに表面的なお話をしても、潜在意識ではそれではないと分かっているので、なんとなくモヤモヤが続いてしまいます。アインシュタインが「If I had an hour to solve a problem I’d spend 55 minutes thinking about the problem and five minutes thinking about solutions.」と言ったとされていて、1時間あったら、55分は問題を定義することに、残りの5分を解決に使う、と。本当の悩みが何かが見えてさえくれば解決策はおのずとみえてくることが多いです。そして、コーチに「本当に理解された」という実感があると、無意識に癒しが起きて前進できるようになるのだと思います。私自身も本当に共感力のある方から話を聞いてもらうことで何度も体験して来たことです。

豊富な知識と経験

 

―最後に、江幡さんのコーチングのポイントを教えてください

普段からご自身の内面と向き合っているマネージャー、リーダー、特に研究者、エンジニアなど理系の方々から、「自分ひとりでは気づけなかった」と言って頂くことが多いです。わたし自身がグローバル企業での管理職経験が長く、チームマネジメントや業務改善のお悩みでも課題が解決されたと喜んで頂いております。ご相談内容は多岐に渡り、業務上の課題以外にもパートナーやお子さんとの関係、キャリアの方向性、資格試験対策などにもお使い頂いております。