myPeconコーチインタビューVol.025 神田 五十海コーチ

永遠の憧れは大正生まれの祖母

 

―コーチングの出会いについて教えてください。

幼い頃一緒に住んでいた大正生まれの祖母の影響ですね。とても優秀で、親戚や知人が悩みを相談しによく来ていました。そして、話し終えた後にその人たちが「ありがとうございました」と晴れやかな顔で帰っていく姿を見て、祖母のことをかっこいいなぁと思っていました。話を整理してきっちり解決していくんです。祖母のことが好きだったから、おばあちゃん子だったのかも。漠然と、いつか自分もあんな風に誰かの話を聞く大人になるんだろうなって思っていました。でも、当時はコーチングという言葉は知りませんでした。1980年代のことですので。
ただ、コーチになるまでの道のりはとても長かったんです。氷河期の就職難や家族の事情で、なんとか法律事務所に就職しました。その後転職し、いくつかの企業で法務として約20年、人事を約2年経験した後、コーチデビューしました。大学で心理学を学んでいましたが、法務部時代に心理学を学び直したり、新たにコミュニケーション心理学やコーチングを学んだりしていました。これらの経験、特に企業でのトラブル・係争対応、約300名の社員面談等は、いまでも私を支えてくれています。

 

その人の人生はその人らしくて良い

 

―セッション中、神田さんはどんなことを心がけていますか。

私が大切にしているのは「思考と感情の自由」です。それが、人として生きていくために最も大切なことだと思っていますし、人を人たらしめるものだと思っています。ですので、ユーザーさんのお話を伺って「あぁ、こういう人なんだな」とは思いますが、ジャッジすることはありません。ジャッジは無意味だと思っていますし、元々、他の人の価値観には柔軟に対応するタイプです。
ただ、自分の価値を決して安く見積もってほしくない、と思っています。私の大切なユーザーさんには、勝手に自分を卑下してほしくない。それを感じた時には、しっかりつっこませていただいています。(笑)そのつっこみでユーザーさんが感じた心のざわめきに向き合われる際には、一緒に丁寧に向き合っていければと思っています。
また、私自身がリスクを取ることを厭わないタイプですので、必要な場合はリスクを背負ってフィードバックをします。他のコーチの方から「ネガティブフィードバックが得意ですね」と言われたこともありますが、ユーザーさんにとってこれが一番だと判断したタイミングや表現等が結果的にネガティブフィードバックになっただけです。(笑)

 

人間はどうやったら幸せになれるのか

 

ー神田さんとのコーチングはどんなものになりますでしょうか。

私は、コーチングを通して、人々が自分にとって大切なものを「意図的に」選択する力を身につけてほしいと思っています。消去法やあきらめや忖度等の結果ではなく、自ら欲しいものを掴み取りにいってほしい。これが、それぞれのみなさんの幸せへの第一歩だと思います。そのために、先ほども述べた「思考と感情の自由」をしっかり尊重します。また、私は、産業カウンセラーの資格も持っていますので、仕事や人間関係の悩みなど、幅広い相談に対応することもできます。対話の中で、ユーザーさんが前向きな気持ちになってもらえたら、それは私にとっても大きな喜びです。「楽しかった」「元気が出た」「笑った」といった感想をいただけると大喜びします。(笑)コーチングを受けることも、幸せに向かう手段の一つかもしれませんね。どなたにとっても、いいコーチとの出会いは、人生を豊かにしてくれると思います。きっと、前向きな気持ちとなり、希望を持って人生の次の展開を考えられるようになると思います。