myPeconコーチインタビューVol.010 望月 彩恵コーチ


コーチングは前向きな人、やる気がある人を前提としたサービスではありますが、過去の経験にしこりが残り、前に進めないでいる方は意外と多いものです。特に普段明るく振舞っている方や前を向いて頑張っている方ほど、過去のしこりを消化しきれないでいる自分を見て見ぬふりしたり、避けたり、責めていたりすることはよくあると思います。

コーチングセッションの中で過去のしこりや苦い経験に話が触れると、ユーザーの口調が一瞬止まったり、眉間にシワが寄ったり、目線が上の方に行ったりと、必ず何らかの変化がユーザーに起きます。これまでとの変化を捉えてお伝えすると、ユーザーの目元が赤らんだり、言葉に詰まる方が多くいらっしゃいます。そういった時には、まだ語られていないユーザーの背景にあるものが私にも伝わってきて、ユーザーと同じ景色が見えることがあるんです。私に伝わってきた景色をお伝えすると、「辛かったんです」、「悔しかったんです」とお話になり、涙がこぼれる方もいらっしゃいます。その後はスッキリした表情をされて、口調が早くなって前に進まれていく方が多いですね。きっとこれまで、泣くに泣けず、ずっと堪えて抱えてこられたのだと思います。それが解放されて、過去の自分をも受容できるようになることで自分の中で決着がついて次に進めるのだと思います。

 

自分を受容して愛することは、幸せの根幹だと思いませんか?それができないと、人の目や評価ばかり気になってしまい、生きづらくなったり疲れたり、悩みが多くなって次に進めません。一度きりの人生なのに、他人のための「他人時間」で時間が食い尽くされる人生になるのは勿体ないと思うんです。どんな人にも必ずその人だけが持っている「味」や良さはあります。私がコーチとしてそれを拾ってお伝えすることで、「味」を最大限に生かして「自分時間」を生きて頂きたいと思っています。

 

そのように考えている背景には、私自身が大学を中退していたり早くに親を亡くしていたりと、客観的にみて決して順風満帆な人生ではなかったけれど、それらの苦い経験を糧にして生きる道を自力で切り開いてきた自負があります。どんな経験も捉え方、活用法次第で糧になりますよね。コーチである私にも苦い経験や辛い過去があるからこそ、ユーザーの痛みやしこりを理解でき同じ景色を眺めることができるのだと思いますし、所謂エリートとは異なる常識から外れた考え方からフィードバックすることで、ユーザーに新たな気づきをもたらすこともできています。コーチという仕事においては順風満帆な人生でなかったことが寧ろプラスに作用しているようにも感じています。

 

私が担当しているユーザーからよく頂くフィードバックは、前に進めている感覚が得られたという言葉や、全く想定していなかった結論にたどり着いたという言葉です。後者は特に一生懸命仕事をされている方から頂くことが多い言葉です。私が率直に思ったことを疑問形でぶつけたり提案したりするのが、ユーザーにとっては思いもよらなかった第三の選択肢になるようで、予想外の展開をされる方もいらっしゃいます。

 

一生懸命生きていれば、誰しも過去に苦い経験やしこりが残ることはあります。それらを消化して前に進むことで、人生はもっと楽しくなるのではないでしょうか。これからも、前に進みたいユーザーと一緒に「自分時間」を生きる後押しが出来たらと思っています。

 

望月 彩恵
GCS認定コーチ
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