myPeconコーチインタビューVol.024 浦 由香莉コーチ

揺るがず、想いは募る

 

―浦さんとコーチングの出会いについて教えてください。

新卒で入社した証券会社で営業職に就いていた頃は転勤が多くて。友達もいない環境だったこともあって、図書館や本屋さんに通う習慣がついたんです。困ったことの解決策はだいたい本に書いてあるって学んだので。ちょうどその頃、上司との関係に悩んでいて…抜けだすきっかけが何か欲しくて、たまたま見つけたコーチングの本をとにかくたくさん読みました。わたしと上司が上手くいかなかった理由はこれかも~!と本から学んだコーチングのことを実践していくと少しずつ関係性が変わっていったんです。今思えば、根柢の価値観とか仕事の進め方って人それぞれ違うんですよね。それを身をもって体験したからこそコーチングにハマっていったんです。お金とか数字とか目に見えるものを仕事で扱っていたこともあって、余計に新鮮だったのかも。
どんなに売り上げがよくてもリーダーシップとかのソフト面がよくないと業績が伸び悩んだり雰囲気が良くも悪くも変わることも感じていた頃だったので。それからコーチングに対する想いは日増しに高まりコーチングの会社に転職しました。
対話だけで人生を変えることができるって、すごくないですか。一対一の気密性のたかい空間で起こる、しかも継続的で伴走しながらの関係性の中で起こる変化。日々の選択と行動が変わり、周囲との関係性も変わり、長期的に見ると人生そのものも変化していく、それはコーチング以外にないって思ったんです。すごいことですよね。コーチをしていると相手の思考パターンを考えたり、人の人生を疑似体験している気持ちになったりもします。いろんな方の人生に深い部分で触れ合っているというか。

 

ホッとできる温泉のような場所

 

―セッション中はどんなことを大切にされていますか。

セッション中は安心、安全の場でありたくて。誰しもがコンプレックスを隠すためだったり評価されるためだったり。鎧を何重にも着ていると思うんです。でもそれを一旦脱いで、本音を話してもらえるような場づくりを心がけています。わたし自身はがむしゃらに働いていた時代に自分の本音がどこにあるか実はわからなかったので。コーチと話すことでどこに向かうのか、どうありたいのか、自分の人生の舵取りができてくると思うんですよね。あとはフィードバックの重要さも感じています。それぞれの常識というのかな、培ってきた思考の枠があると思うんです。自分の常識が他人の非常識、じゃないけれどその枠の外に出たら違うアプローチが見えてきたり、実はたいした問題ではないのかもしれないって捉えられたり。枠を外せば目標達成に向かってアクセル全開で向かえると思うんです。フィードバックって鏡の役割だと思うので、意識して多めに伝えるようにしています。

一緒に探索していく気持ちも忘れたくないですね。セッションは決して正解探しの場ではなくて、ユーザーの方にとっての最善の答え探しの場所だと思っているので。正解なんて存在しないので。日常で迷っている部分って誰にでもあると思うんです。硬くなった部分をほぐしていくと絶対に何か想っていることがあって、それを話してもらえるところだって思って欲しいです。忙しい日々の中で立ち止まって自分のことを見るって貴重じゃないですか。エネルギーチャージできる時間になったら最高に嬉しいですね。

 

心をメンテナンスして前へ

 

―最後に、浦さんとのコーチングにはどんな時間が待っていますか

わたし健康オタクなんです。心と体はつながっているので。それも本でいろいろ調べたので詳しいですよ(笑)特に産後の女性の体の変化は目まぐるしいですよね。心と体と食事って三位一体なんです。その辺のお話もできますし、営業職時代のお話をすることもできます。
コーチングは心のメンテナンスでもあると思います。迷いがあるのは前進したい、変わりたいと言う気持ちの表れだと思っていて。コーチングは変わりたいっていう本当の自分の気持ちにコーチが一緒に伴走して、目指す場所や走るペースを決めることもできる。
ひとりだと疲れたり、心がくじけることもあると思うけど横に誰かがついていてくれるだけで自分の軸に戻れるというか。
これまでの経験から人ってそもそも自分の望む方向に変わっていけると思っていて、自分の足枷や錘となってしまっている思考パターン、捉え方の癖をコーチングで伴走しながら取り払っていくと、前進できると思うんです。ものの見方を変えること、矢印をいったん自分自身に向けてあらゆるものを捉え直すことがコーチングのベースだと思うので。それをどう日常の実践として行動を変えていくかがコーチングの良さですよね。伴走しながら一定期間ともに在れるってこんな最高なこと、わたしにはないですよ。