株式会社Superiieur(スーペリア)代表 曽我香織インタビュー後編。
学び続け、決して未来へ足を止めない彼女のこれから叶えていきたいことの裏側にあったのは
誰にでも経験のある、あの日の切実な願いだった。
今後、目指す場所
―曽我さんが今後実現したいことがあれば教えてください。
個人の能力と会社の価値・KPIの最大化はぜひ実現したいですね。コーチングは個人の “パーソナリティー”を生かすものですが、その結果、会社の価値向上やKPIの向上にまでつながって、社員はWell-beingで仕事が楽しい、会社は成果が出てWin-Winになる。そんな持続的な状態にしたいです。コーチングを受けたものの個人の自己満足で何も変化しなかったり、または反対に会社の指示でコーチングを受けてやらされ感で終わるなど、一方的なものでは終わらせたくないですよね。働いているのに人間関係やアサインメントなどの理由で100%パフォーマンスを発揮していない人をわたし”見えない労働人口減”と表現しているんですが、日本にはそういった人が多いのではないかと思っています。実際に、ギャラップ社の調査結果では働く日本人のエンゲージメントは世界各国と比べてとても低い。この”見えない労働人口減”をコーチングを使って解決していきたいんです。野望としては、昔の日本はよかったじゃなくて、今の日本が良かった、日本に希望が持てるという人を増やしたいです。そのために出来得る貢献は何でもやります。
生きているからには痕跡を残したいんですよ。
頑張った人が、頑張った分だけ認められて満たされていく社会にしたいし、社会的で相対的なレーティングだけを自分の評価軸にしてに生きる人を減らしたいんです。誰かの決めた物差しの中で自分の評価をするのってもったいないし、自分の本来の能力が発揮されにくいと思うんですよね。
自分で物差しを作る人、自分の手で切り拓く人を増やしていきたいんです。自分の限界は自分で超えていく、自分の価値は自分で決めていく、と。今時の言葉だとキャリア自律の一つかもしれませんが。
原動力はあの日のこわさ
―そこまで曽我さんを突き動かす原動力って何なんでしょうか。
ヒトのマインドコントロールって恐ろしいって、身をもって体験していて。中学生の頃から行きたかった大学があって、高校時代は毎日4時起きで、学校以外に平日6時間の勉強を3年間続けていたので、模試の結果もずっと良かったのですが。大学受験当日「落ちたらどうしよう」のプレッシャーを自分自身にかけてしまった結果、解ける問題も解けなくなってしまい、鉛筆が止まってしまったんです。行きたかった大学の試験では全て同じ現象が起こってしまって、修正できませんでした。自分に対してものすごく悔しかった。その時、マインドコントロールの恐ろしさを痛感しましたね。できると思えばできるし、できないと思えば本当にできなくなってしまうんです。自己暗示次第で自分で自分を強くも弱くもできる。受験生だった時のわたしはいわゆる“優等生”だったから、先生も“曽我さんは放っといても大丈夫”と思っていたのかもしれないのと思うのですが…心の中では全く大丈夫ではなく不安だらけで。“エースをねらえ!”の宗方コーチみたいな存在というか(笑)、自分を見て、“今こうなってるよ”、“こうしたほうがいいよ”と言って伴走してくれる存在が欲しかった。
社会人になると、周りが自分のことを自分以上に考えてくれる存在ってより少なくなりますよね。だからわたしはあの時コーチが伴走してくれていればなって思ったんです。自分より自分のことを考えてくれる人がいたらさらに強くなれますよね。それに、自分にとっての盲点に気づけてしかも未然に防げたら、何かやるときの成功確率もきっと上がるじゃないですか。
コーチングを受けるか悩んでいる方へ
ー曽我さんご自身もコーチングは受けられていますか ?
もちろんです。これまで10人以上のコーチにお願いしています。自分の課題に応じて、その分野が得意なコーチに適宜、ですかね。基本的には3ヶ月1クールで、課題が変わればコーチを代えます。当日に話したいテーマがない時も、必ず何かの課題にはぶつかっているので、潜在的に気になっていたことが出てきます。コーチは思考の一部をアウトソースする感じで、継続的につけることに価値を感じていますよ。
最近は、英語のコーチ兼チューターをつけています。英語の研修ファシリテーションを初めて行うので、伝えたい言い回しなどを具体的に扱ってもらっているのですが。単なる英語の”お勉強”とはちがって実用性が高いので忙しい人にすごくおすすめで、myPeconでもサービス化を予定しています。
もし、コーチを必要と感じていない方、コーチングと聞くとなんだか気味の悪い方もいるかもしれませんが、まぁ、食わず嫌いなら一回食べてみてください(笑)。
自分って自分自身の思考が一番見えないので、コーチがそれを客観的に定点観測してくれて、思考の癖をフィードバックしてくれたり、自分のコンディションを見てくれるのは貴重な経験だと思います。特に、上に行けばいくほど。
自分が知らずに閉ざしている価値観や思考の幅を広げると、これまでになかった選択肢を持てるようにもなります。ジョハリの窓でいう「盲目の窓」が小さくなっていく感覚ですかね。自分の死角が減っていくと意図していない失敗が減ったり、新たなチャンスがつかみ取れたりすると思います。自分の手で切り拓いていく感覚を持てるようになる人も多いんですよ。
組織を一緒に創る
―最後にはなりますが、コーチングを導入するか迷っている人事部の方へ。何かあれば。
わたしたちは大々的に広告を打ったり、表舞台に出たりという活動に重きをおいていないので、ちょっとした”秘密結社”みたいだなと思っています(笑)。大きな会社ではないので、ご担当者様やプロジェクトオーナー様の意向を即座に反映したり、お打ち合わせの翌営業日にはコーチングがスタートしたりと、圧倒的な小回りやスピードは感じていただけると思いますね。また、コーチ陣もクライアント様先の背景や事業について勉強した上でコーチングに臨むようにしています。コーチングを過去に導入してあまり良い印象を持たれていない会社でもご利用いただいているのは、そういった柔軟性とカスタマイズ性かな!?と思いますね。
コーチングというソリューションをゴリ押ししているわけではなく、作りたい組織にコーチングが使えると思った時におすすめするので、もしかしたらニーズがないかもしれないけれどコーチング導入したらどうなるのか気になる、といった方はいつでもお話しさせていただきたいです。企業の数だけカルチャーや強み・課題があるので、まずはお話をしてその中でどんなことが今一緒にできるのか是非考えていけたらな、と。勿論、わたしたちは今日も変わらずに学びつづけていきたいと思っています。それが、クライアントの皆様への価値提供にもつながると、信じています。
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