賢いコーチ活用術 –良いコーチの条件・選び方のコツ–

3.賢いコーチの使い方

最後に、効果的なコーチの活用の仕方をご紹介します。コーチングでは、セッションの最初に目標や取り組むテーマを設定し、それに向かって定期的にセッションを行っていくのが一般的です。しかし、クライアントのニーズによって、臨機応変に対応することもあります。必ずしも最初に決めた目標やテーマに沿って毎回話をする必要はありません。
例えば、やるべきことが山積し、優先順位がつけられていない場合は、目の前の課題の重要度や緊急度を整理したいことをコーチにリクエストすれば、優先順位付けのコーチングをすることができます。「プレゼンの内容をフィードバックしてほしい」「様々な視点から考えられるように質問をしてほしい」「とにかくたくさんアイディアを出したい」など、そのとき自分が抱えている課題を伝え、リクエストすることで、コーチングの時間を有効活用できます。
セッションのタイミングについても同様です。「今コーチを受けたい」という時にタイムリーにコーチングを受けることができれば、行動や成果に変化が起こりやすくなります。スポーツ選手が試合前にコーチと話して集中力を高め、直前の確認を行うように、「プレゼンの前に5分間だけコーチを受ける」というコーチの活用の仕方もあります。複数のコーチをつけて、そのときの目的によって使い分けることもできます。

自分もコーチをつけてみる