myPeconコーチインタビュー Vol.008 車 文宜コーチ


セッションの中で私が大切にしているのは、ユーザー自身が自分と異なる様々な考え方を受容して、思考や行動の選択肢を広げて頂くことです。自分の考えを肯定し、二項対立的に相手の考えを否定して語ることは、時に自分の可能性を狭めることになってしまうと思います。
自分とは考え方が違う人がいること、考え方そのものに必ずしも良し悪しがあるわけでなないことを理解して受容することで、自分の可能性も選択肢も広がるのではないでしょうか。

 

私たちは役職や経験年数が上がるほど、異なる意見や耳の痛い内容を正直に言ってもらえる機会が少なくなってきますよね。でも、正確な情報が得られないとリーダーとして正しい判断ができず、正直に言ってもらえないことで損をしてしまうこともあります。ですから、会社で直接言ってもらえないような内容を代わりに伝えることがコーチとしての私の役割だと思い、関係性ができたユーザーには少し厳しい意見や物の見方を提示することもあります。

 

セッションでは、ユーザーの権限では解決できなさそうなことや前に進めない困難な状況が重なり、立ちはだかる壁の前で立ち止まってしまう。こんな状況がよくあります。そんな時には、視点をずらしたり俯瞰して状況を観察することで解決策を見つけるアプローチをとっています。

 

自分の視点から抜け出して、「これをやったらできる!」と思えるアプローチを見つけたとき、ユーザーの目がキラっとしたり、声のトーンが変わったり、話すスピードが変わったりする瞬間があります。この瞬間は私も嬉しいのですが、「これができたら理想的だけど、それができないんだよ」ということもありますよね。ロボットなら正しいことを実行できますけど、人間は感情といった精神的なことや複雑な人間関係などが影響してしまい、簡単に実行に移せないことも多いです。そこで、具体的にどう行動を変えていくかが私の見せ所だと思っています。

 

人の行動が変わらない背景には、それを妨げている背景や課題がありますよね。その課題を木に例えると、葉っぱの部分から切るのでも、幹を切るのでも本質的な解決には繋がりません。木の根っこの部分がどこなのか、を徹底的にユーザーと一緒に探していきます。

また、根っこのような部分が見つかったとしても一過性の解決策に陥らないようにするために、なぜこの解決策が本当にいいと言えるのかや、どういった結果になるとユーザーにとって嬉しいのかを尋ねるようにしています。自分が満足できることが一番だと思う人、周りの誰かに満足してもらうのが一番だと思う人など、何にモチベーションが上がるかは人によって違います。その人なりのモチベーションを絡めながら、どうすれば根本的な解決になるのかを探していくんです。

優秀な方ほど、自分がやるべき行動を増やしていく方向に向かいがちですが、やらないことを決める・不要なものを削るアプローチも大切にしています。

その行動を自分自身が行うことが最良の選択肢なのか、それとももっと得意な人にやってもらう方が良いのかなども検討します。新たな課題に直面した時のために、やらなくて良いことや余計なことを決めることで、最も集中すべきことにエネルギーを注入できるよう、普段からユーザーの思考・行動の容量を確保しておくことにも留意しています。

 

車 文宜
myPecon認定コーチ

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