経営者や医師はなぜコーチをつけるのか

4.医師はなぜコーチをつけるのか

最近では、医師がコーチをつける事例もあります。医療現場では、様々な専門職が協働し、患者中心のチーム医療を提供することが求められています。チーム医療を実践するには、異なる専門性を持つ医師がお互いの価値観や考え方を理解し、相乗効果を発揮することが必要となります。医師がコーチを付けることで、自分と異なる医療職の考え方や価値観を理解し、受け入れることができるようになります。それにより、他職種とも良好な関係構築がなされ、結果としてチーム医療の向上が期待できます。
また、医療機関や部署によっては上意下達の風土が根づいており、会議で若手が発言しない、明確な理由を伝えずに若手が離職してしまう、などの課題もあります。このような課題を持つ医療機関の医師を始めとする管理職がコーチをつけ、リーダーとしてのあり方を観察し、コーチからフィードバックを受けたことで、自身のマネジメントスタイルが変化し、若手が会議で発言するようになったり、離職者が減ったりするなどの事例も報告されています。

自分もコーチをつけてみる