各コーチングモデルの概要と特徴

6.発達コーチング

発達コーチングは、米国の心理学者でハーバード大学教授のロバート・キーガンによってつくられた発達段階モデルをコーチングに適用し、成人発達理論学者のオットー・ラスキーが体系化したものです。発達段階という考え方はフロイトをはじめ様々な心理学者が以前から理論を提唱していました。しかしキーガンのモデルでは、成人以降の発達を、自己と他者を対立した関係で捉える第2段階、組織の構成員としてその慣習に従う第3段階、自己の価値観を創り出す第4段階、自己の価値観を手放していく第5段階の4つの段階でとらえます。発達コーチングでは、それぞれの発達段階に合わせてクライアントの成長の支援を行います。コーチとクライアントそれぞれの発達段階により効果や限界が異なるため、コーチ自身の成長の重要性に注目している発達コーチングの特徴です。

現在日本で提供されているコーチングは、今回ご紹介した様々なアプローチを日本人向けにアレンジしたり、独自の解釈を加えて提供されたりしています。

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