グローバル社会で必要なこと ドイツから「グローバルの実情」レポート


2.「グローバル」ではなく「インターナショナル」

ドイツの人々はドイツを「グローバル」ではなく「インターナショナル」と表現します。法律や決まりには従いますが、それぞれの国の慣習や宗教に根ざしたライフスタイルや考え方を継続しているため、国の違いを超えて一つになる(グローバル)のではなく、あくまで違いのある国と国(人と人)が集い交流をしている(インターナショナル)という考え方をしているのです。ドイツは各州の主権が尊重される連邦国家であることから、祝日や教育制度も州によって違いがあり、個を重んじる国民性を持っています。その中では国籍や習慣も「個」の持つ特徴の一つとして捉えられており、それについて干渉しないスタンスが根付いていると感じます。

3.国が違えば常識が変わる

ドイツのドイツ語語学学校に足を運ぶと、様々な国の人が暮らしていることがより実感できます。公立の語学学校では難民の人々の授業料を国が負担をすることもあり、イランやイラク、パキスタンからの生徒に加え、ポーランド、ブルガリア、トルコ、エチオピア、ガーナなどから来ている人もいます。私立の語学学校にはITエンジニアやコンサルタントとしてインドから働きに来ている人が多く、アイルランド、スペイン、イタリア、フランス、エジプト、トルクメニスタン、ベラルーシ、南アフリカ、ブラジル、韓国、中国などから来ている人もいます。これらの人々とコミュニケーションを取ろうとすると、まず文化的な背景や価値観に「違いがある」ことが前提になります。例えば兄妹が5人以上いることが珍しくないイラクの人々は5人家族を「小さな家族」と言います。また、インドでは6月は気温が40度を超える日が多く30度を超えたくらいでは「暑い」と言いません。同じ言葉でも基準に違いがあり、その違いを理解しようとすることが必要になるのです。