2)気候の変化
温度や湿度・気圧の変動は、自律神経のバランスに影響を与えます。自律神経には、活動時や日中に働く「交感神経」とリラックス時や夜間に働く「副交感神経」があります。この二つの神経は体温や発汗の調整、代謝や呼吸などを司っています。3月から5月にかけて、次々とやってくる移動性高気圧によって低気圧と高気圧が頻繁に入れ替わることや、寒暖差の多い日が続くことから、自律神経の乱れが起こりやすくなります。自律神経の乱れは、睡眠の質の低下・頭痛・倦怠感などの体調不良を引き起こします。
3)生活リズムの変化
3月から5月にかけては環境や気温の変化により心身に負担がかかりやすい時期です。さらに身体への負荷を増やすのが、長期連休による生活リズムの変化です。睡眠のリズムを司る体内時計は通常約25時間の周期で動いており、それを朝の光や食事によって24時間のリズムになるよう調整しています。しかし連休中、朝に強い光を浴びない生活が続くと体内時計がリセットされず、就寝時刻と起床時刻がだんだんと遅くなっていきます。「せっかくの休みだから時間を気にせず寝よう」と、身体の自然なリズムに任せた生活をした結果、連休が終わる頃には朝起きるのが辛くなってしまうようになります。日中に眠気が出る、寝付けない、途中で目が覚める、早朝に覚醒してしまうなどの症状が続くことにより心身の不調が悪化していく場合もあります。