五月病はなぜ起こる? 五月病の原因と対処

「長期連休でリフレッシュしたはずなのになんだかやる気が出ない」、「朝早く目が覚めるもののなかなか布団から出ることができない」といった症状が増えてくるこの時期。そもそも五月病はなぜ起こるのでしょうか、気分やパフォーマンスの落ち込んでいる状態から、どうしたら回復できるのでしょうか。今回は五月病の原因と対処についてご紹介します。

1.五月病とは?

新年度・新学期が始まって1ヶ月ほどたった頃から出てくる、気分が落ち込む・やる気がおきない・食欲が出ないなどの症状は、一般的に「五月病」と呼ばれています。これらの症状は新しい環境に適応できないために起こる精神疾患で、医学的には「気分障害」(うつ病)や「不安障害」(適応障害)の一種とも言われています。五月病になると身体がだるくなる・気分が落ち込みがちになるといった心の不調から始まり、作業効率が落ちる・集中力がなくなる・判断力が低下するといったパフォーマンスの低下が起こっていきます。五月病は新しい環境で張り詰めていた緊張が溶けて来るとともに、それまで心身にかかっていた負荷が不調として現れて来るものですが、近年、新入社員研修の長期化などから、症状が六月頃に見られる「六月病」に悩む人も増えてきています。