コーチもコーチをつけ、フィードバックを受けている
−プロコーチとしてご自身を高め続けるために取り組んでいることはありますか?
私自身がちゃんと出来ているかというと反省大ですが、プロコーチとして自分を高める上では、①コーチをつける、②学び続ける、③マーケティングの観点で自分を磨く、があると思います。
自分自身でいうと、①はコーチングを学び始めたときからコーチをつけ続けています。自分の内側に傲慢さや怒りや不満がある時に、コーチから指摘されて気づくことも多いです。
②は、コーチングスキルを高めるというよりは、色々な勉強をすることや、色々な人に会うこと、色々な人からのフィードバックをもらうことをしています。関わりが増えれば増えるほど、相手によって見るところが違うので、自分の様々な側面を知ることができると思います。「こういう人に会えるよ」と言われたら出かけていくとか、「こんなことをやってみない?」と言われたら飛び込んでみるとか。こういったことはプロコーチとしてのマーケティングのチャンスでもあるし、知らないところに出て行って知らない人に会ってフィードバックをもらうことで気づくことが多くある。慣れた人たちばかりといると、「森川さんってああいう人だから」と許してもらえることも、私のことを全く知らない人からは、違う受け止められ方をすることもあります。痛いフィードバックをもらった時に、知らないうちに自分の基軸がずれていることに気がつくこともあるので、初めての場所にでかけていくことが本当に大事だと思って実行しています。
③は、プロコーチの定義にもよりますが、コーチとして独立して活動する場合、といってもたいていは研修講師などとの兼業になると思いますが、クライアントさんに来ていただかないと「自称プロコーチ!クライアントはゼロ人!」になっちゃいますよね。ということは実はプロコーチにはマーケティングが必要だと思うんです。コーチとしてのスキルを磨き、コーチを付けて自分を整えていくことは当然で、そこに加えて、クライアントさんを惹きつけることができる、という点が、コーチとしての能力を磨くこととは少し違った観点かもしれませんが、重要だと思います。
コーチに人生経験が豊かで成熟していることを求めるクライアントも多いかと言うと、そうとは限らないと思います。若いコーチがどんどん活躍していくことは素晴らしいことだしコーチングが広がっていくことは世の中のためにも結果的には自分のためにもなる。どんどん若手の優秀なコーチが出てくる中で、歳を取っても自分もクライアントを惹きつける魅力を持たないといけないですね。
森川 里美
株式会社マックス・ユア・ビズ 代表取締役
ストレングス・ラボ 代表
国際コーチ連盟 認定マスターコーチ
一般財団法人生涯学習財団 認定マスターコーチ
ギャラップ認定ストレングスコーチ